厳しかった残暑もようやくおさまり、本格的な秋の到来です。
この秋は“がんばりすぎない体づくり”を始めてみませんか?
ウォーキングやジョギング、スポーツジムに通うのも良いのですが、まずは体の基本をつくるストレッチから…。
ストレッチは運動前の準備体操、整理体操や柔軟体操としての役割から、リラックスさせたり、腰痛・肩こりの防止や体のケアの方法などとしても簡単にできるものです。
しかし、従来の「引っ張る」「伸ばす」という意味のほかにも「緩める」という目的もあることを忘れてはなりません。
筋肉には、筋繊維を伸ばしすぎて切れたりしないように、ある一定以上の力が加わったときに、それ以上伸ばされないようにロックする装置がついています。
運動不足などで固くなった筋肉を無理に伸ばそうとすると、これが働き筋自体が伸びなくなってしまうことがあります。
これを伸張反射と言います。
実は私も学校で生理学を学ぶ前までは、少しでも体を柔らかくしたくて“ウーン”とうなりながら強引に足を伸ばしたり、背中を押してもらったりしていました。
しかし、このような“気合いと根性”ストレッチを続けることは、ブレーキを踏みながらアクセルを踏んでいるようなもので、長時間続けることにより筋繊維をどんどん損傷させてしまい、筋組織に傷あとを生み出し結果的には筋肉をさらに固くしてしまうのです。
心当たりのある方はご注意を。
ストレッチは、リラックスした状態で行うことが大切です。
深く息を吸い込んで、吐き出すようにすることで、血流も良くなります。
また自分に合ったストレッチを毎日続けることが重要で、大切なことは無理をしないこと。
筋肉は冷えた状態では硬く、適度に温まった状態のほうが柔らかいので、ゆっくりお風呂に入ったあと、体が温まっているときに行うと効果的です。
松本接骨院でも通常診療において、必要性のある患者さんにはストレッチをお手伝いし、緊張を緩和させたりしております。