施術中に「先生の手、温かくて安心する」と言われます。
これが『手あて』と言うものかなぁと近頃良く感じるようになりました。
私の手のひらで、体からの声を聞いて筋肉と対話しています。
「こんなに張りつめている状態だと辛いだろうなぁ～！」
「これだけ冷え切っていると痛むだろう」
「いつもより右側が余計にかたくなっているな、何かあったのかな?」
手に伝わる筋肉のハリやこわばり、温度を感じとり、あなたが気づかない体からの声を聞きながら、その痛みの深さをじっくりさぐっています。
施術中、黙って静かにリラックスを味わう方もいれば「こんな事あったんだけど･･･」と悩んでいる事を打ち明けて下さる方もいます。
その悩みを話すことで気持ちが軽くなり、ストレスから解放されることも多いです。
私も一緒に考え、解決策をアドバイスすることもあります。
そんな時は体と心、両方のバランスを整えるお手伝いができている実感があります。
手が直接触れる施術は、我慢していたことを自然と開放してくれる効果や、気分をリラックスさせてくれる効果があります。
体が疲れていると、気持ちも落ち込み、前向きな考えは出てきません。
疲れが心に影響を与えているのか、心の辛さが体に痛みとなって表われているのか、状態はお一人お一人違います。
あわただしい生活の中で、ゆっくり自分の体と向き合う時間も必要です。
体と心の両方をいたわり、根本から改善していきましょう。