年齢とともに眠れなくなる?
青年期と老年期の睡眠を比べてみると、老年期の方が、深い眠りに入るまでの時間が長くかかり、睡眠時間そのものは短くなっているというデータがあります。
加齢とともに、脳や体が老化して、睡眠を持続させる力や、深い眠りにつく力が衰えると言われています。
睡眠のゴールデンタイム
夜中の12時から朝6時までの6時間。
同じ6時間でも寝る時間帯で「睡眠の質」が違います。
寝る時間帯に関係なく、深い眠りの「ノンレム睡眠」は、寝てから最初の3時間の間に多く表われる。
午前3時から6時は、浅い眠りの「レム睡眠」が多くなるという特徴があるのです。
夜更かしして午前2時に寝て8時に起きた場合、深い眠りの「ノンレム睡眠」が表れたと思ったら、3時から6時は浅い眠りの「レム睡眠」優位の時間帯になるので、睡眠の質を下げてしまうことになります。
大人も出ている成長ホルモン
成長ホルモンは睡眠中に分泌されるホルモンで、子どもの成長に必要なだけでなく、大人の健康づくりに欠かせません。
大人の場合はタンパク質を合成して古くなった細胞や壊れた細胞を新しくしたり、脂肪を燃焼させたりする働きがあります。
成長ホルモンは、就寝してから初めの3時間に多く分泌されるため、この3時間をぐっすり眠ることがカギ。
体温を下げて快眠へ
体は体温が急に下がる時に眠くなるようにできているので、就寝時に体温が下がるようなリズムを作ってみましょう。
◎お酒は就寝3時間前までに
お酒を飲むと寝つきはよくなるが、夜中に覚醒しやすくなる。
◎食事は2時間前までに
寝る前に食事をすると、就寝中も胃腸が動いて眠りが浅くなったり、覚醒しやすくなる。
◎寝る1時間前に入浴
38~40度の湯にゆったりつかり、体を芯から温める。
入浴後1時間ぐらいたち自然に体温が下がってくるタイミングで床につくようにする。
◎布団の中を少し冷やす
体温より少し低めの33度にして、体温を下げる。
◎夜9時以降は暗くする
夜9時を過ぎると眠りを誘うメラトニンというホルモンが分泌されるので、部屋を暗くする。
◎朝は朝日を浴びる
朝日を浴びると体内時計が修正されてメラトニンなどのホルモンの分泌がスムーズになる。
疲れやストレスをとる
一日頑張って働いた体、脳には疲れが溜まっています。
良く眠れないと疲れやストレスが残り、どんどん体にダメージを与えます。
睡眠を見直し、体のメンテナンスも同時に行いましょう。