なぜ両親が肥満だと、子どもも太っていることが多いの?
一般的に両親がともに肥満の場合は、子どもも肥満になる傾向が強いですが、太りやすい体質は遺伝するけれど、必ず太るという訳ではありません。

生活習慣のせいです!
肥満は生活習慣が大きく影響しています。
家族は食生活が同じなため、食べ方などの共通点がたくさんあります。
早食い、大食い、運動嫌い、間食が多い、油っこいものや甘いものが好きなど、カロリーの高い食事を好み、運動をあまりしない家庭で育つと、肥満になりやすい生活習慣になってしまいます。
母親が、自分好みの濃い味つけや油っこい料理をたくさん子供たちに食べさせたり、家の中にお菓子をいっぱい置き、いつでも食べられる環境で生活することは、子どもが太りやすくなって当然なのです。

成長期までに決まる「脂肪細胞の数」
脂肪細胞の数は、成長期までに決定し、一度数が決まれば一生変わりません。
問題なのは、成長期までに太ってしまうと、脂肪細胞の数がふえてしまうこと。
脂肪細胞の中に脂肪を蓄えることができるので、数が多いほど脂肪を蓄えてしまい、その結果太りやすく痩せにくい状態になってしまいます。
思春期以前に太っていた人の場合、減らさなければならない脂肪の量が人よりも多いことになりますから、痩せるときも、少し時間がかかります。

あきらめないで、必ず痩せられます!
食べた以上に動くか、動いた量よりも食べないようにすれば、必ず痩せてきますので、まずは自分の食べ方、味の好み、生活パターンから改善しましょう。
いきなり、全部よりも「ゆっくり、少しずつ」
よし、ダイエットするぞ!と気合を入れて食事を減らしたり、「○○抜き」「○○だけ」など特別な方法を行うのは危険です。
長年の生活習慣は急には変えられませんし、リバウンドも大きいです。
ゆっくり、少しずつ、新しい生活習慣にチェンジしましょう。

◎パターンを変えてみよう
◇一食の量が多く揚げ物が多い人
量は変えずに、揚げ物を減らして野菜を多くする。
慣れたら、徐々に量も減らす。
◇間食が多い人
間食の回数は同じにして、お煎餅やナッツ、野菜チップなど食べるものを変え、慣れたら回数を減らす。
◇没頭できることを見つける
ストレスを食事で発散するよりも、映画や音楽、絵や文章、手芸、散歩やドライブ、ショッピングに園芸など、好きなことをみつけて打ち込んでみましょう。