人間は、眠りにつく前に熱を発散して体温を下げようとしますが、寝室が暑いと熱が逃げにくくなり、寝付けなくなります。
◎室内環境を整える
心地よく感じる寝具内環境は、温度が33℃±1℃、湿度が50%前後と言われているので、エアコンを28℃~30℃に設定し、ドライにしてみましょう。
また、別の部屋からドライをかける「間接エアコン」なら、直接風が当たらないので体調を崩さずにすみます。
エアコンがない場合は、日中部屋のカーテンを閉めて窓からの熱をできるだけ遮断しておき、夕方気温が下がってから窓を開けて風通しをよくしておきましょう。
エアコンを一定の温度にしていても、起きた時にだるさを感じてしまうのは、睡眠中に体温が低下するからです。
眠りに入ると、代謝量を抑えようとして人間の体温は自然に低下し安静状態になり、午前4時頃には1℃近くも下がります。
この時、室内の温度が低いことが、だるさを生む原因になっています。
◎体温を上手にコントロールする
入浴は睡眠の1時間前に
お風呂から出たあとに深部体温が下がり、睡眠に入りやすいと言われています。
体温が下がるのには1時間程度かかるので、寝たい時間の1時間前には入浴を済ませるようにしましょう。
夏場の入浴はぬるめのお湯(38度程度)に15分ほどつかるようにすること。
◎睡眠のためのストレッチ
快眠を誘うためのものなので力を弱めて、呼吸を止めずに行いましょう。
部屋の照明を落とし、眠気を感じたらそのまま寝てしまいましょう。
冷えやむくみには「手足ブルブル」
仰向けになり天井に向けて脚と腕を上げ、足首と手首を30秒間ブルブルと震わせます。
この時、脚や腕をピンと伸ばす必要はありません。
呼吸を整えて心を落ちつかせる効果もある
「チャイルドポーズ」(ヨガのポーズ名称)
正座になり、息を吐きながら両腕を前方に伸ばします。
腰は反らず、背中を丸めるようにして額を床につけて、目線は自分のみぞおちを見るように。
目を閉じ、深くゆっくりと呼吸しながら20~30秒キープします。
骨盤、背骨を一つずつ立てるようにゆっくりと上体を起こします。
縮んだ体を伸ばす「寝たまま背伸び」
仰向けになって背伸びをします。
足は下に引っぱられるように、腕は上に引っぱられるように、ゆっくり呼吸をしながら行い、最後は脱力して終了。