夏は“暑さ”と“寒さ”両方から攻撃されている!
暑い屋外からクーラーで冷やされた屋内に入ると、とても涼しくて気持ちよく感じます。
しかしこの急激な温度差が体には悪影響。
屋内外の温度差が7℃以内なら体はなんとか適応できますが、この差が10℃以上になっている場所もたくさんあります。
温度差が体調を崩す元
急激な温度差は、体温調節をしている自律神経の働きを狂わせてしまいます。
体温調節機能がうまく働かないと、放熱が必要な時に体から熱をうまく放出できず、体温が下がらない。
すると睡眠時に下がるはずの体温が高いままになり、快眠できず疲れがとれない。
その結果イライラや肌荒れ、胃腸の働きの低下につながり夏バテの完成。
夏冷えの危険
夏は薄着のまま冷房にさらされています。
女性は約7割、男性は約1割が冷えの症状を自覚していると言われています。
体をいつも冷えている状態にしていると、だるくなったり、少しのことでも疲れやすくなってしまいます。
冷えていると、めまいや立ちくらみ、更年期障害の症状の悪化、腰痛などさまざまな症状が出ることもあります。
夏バテは夏風邪にかかりやすい
疲れがたまり、食欲が落ち、寝不足が続き免疫力が低下している夏バテの状態は、夏かぜにかかりやすくなっています。
冬の風邪と夏風邪の違い
風邪の原因となるウイルスは200種類以上あると言われ、「コロナウイルス」や大流行する「インフルエンザウイルス」などは寒くて乾燥した環境を好むため、冬にかぜをひく人が多くなります。
夏風邪の原因となるウイルスは、暑くて湿度が高い夏の環境を好みます。
「エンテロウイルス」「アデノウイルス」と呼ばれるものが代表で、発熱・咳・腹痛・下痢・ノドの痛みを伴うことが多いものです。
◆夏バテ・夏風邪対策
睡眠中に体を冷やさないように、腹巻きをしたり、パジャマを着てお腹を出さないようにする。
寝るときに暑いと思っても、タオルケットをかける。
免疫力を高めるショウガやニンニクを使った料理は、夏の体力維持につながる。
ゆっくり半身浴をして体を温めたり、ストレッチや体操など、適度に体を動かして血行を促進させる。
十分な睡眠、バランスのよい食事、適度な運動、十分な水分補給は夏の健康維持に必要なこと。
疲れやだるさなど、体からのサインが出たらゆっくり体を休ませてあげましょう。