生活習慣病が発症促す
「糖尿病あると2倍に」
最近、認知症の代表的疾患であるアルツハイマー病と生活習慣病の関連が注目されています。
実際、アルツハイマー病は脳梗塞(こうそく)や脳出血など脳血管障害の合併例が多く、生活習慣病の予防がアルツハイマー病の発症予防につながると考えられています。
●生活習慣病も危険因子
認知症の約半分は、アルツハイマー病。それに次いで多いのが脳血管障害です。従来、これらの病気は別々に考えられていましたが「アルツハイマー病の3~4割が、脳血管障害を合併していると報告されています。また、最近の調査で、生活習慣病がアルツハイマー病でも危険因
子になると指摘されています」
●食事見直し、運動を!
例えば、糖尿病があると、アルツハイマー病にかかる率は、健康な人の2倍になると報告されています。「また、脳血管障害の合併によってアルツハイマー病が重症化したり、潜在していたのが顕在化したりする例もあります。これらのことから、生活習慣病の予防がアルツハイマー病の予防につながると言えます」
予防には生活の見直しが第一。
食生活は栄養バランスの良い食事を腹八分目にして、規則正しく取る。それとともに一日30~60分の歩行をしましょう。
少なくとも週に4回は行って適正体重を保つことが大切です。