◆最もポピュラーな「ソメイヨシノ」とは?
ソメイは江戸末期に江戸染井(旧染井村)の植木屋から売り出されたことから。
ヨシノは桜で有名な吉野山からきている。
ソメイヨシノは短命なうえに開花しても果実はできず、やがて花柄は落下。
花が大きめで花付きがよく、見た目も良い、木の成長も早いので気に入られ、ほぼ日本全域に植えられた。
◆食べておいしい「桜餅」
桜餅に使われるのは、やわらかく毛が少ない「オオシマザクラ」の葉を塩漬けにしたもの。
道明寺餅(関西風)
もち米を蒸かして干し、粗めに挽いた粒状の道明寺粉を用いた皮に、大福のように餡を包んだもの。葉は大きめ。
長命寺餅(関東風)
もち粉か白玉粉に小麦粉を混ぜた生地を薄焼きにした皮で、小豆餡をクレープのように包んだもの。葉は小さめ。
◆お祝いに欠かせない「桜湯」
桜湯(さくらゆ)とは、塩漬けにした桜の花を湯に入れた飲み物(八重桜を使う)。
見合いや婚礼などの一生を決める祝いの席では、その場だけ取り繕ってごまかす意味の「茶を濁す」ことを忌み嫌うことから、祝いの席ではお茶を用いず、代わりの飲み物として桜湯を用いることが多い 。