*あめつち
本来、空と地面を指す「あめつち」という言葉が「全宇宙」も意味したのは、古代は見渡す限り空と大地であり、「地球」という概念が存在しなかったから。
古代の人々にとっては、「自分たちを取り巻く世界」という根源的概念が、「あめ」「つち」という、目に見え、手で触れられるイメージと一致していたのです。
この「あめつち」を敬い、平安貴族の少女は、年の初めに「あめつちの袋」という小さな袋を作り、そこに入ったたくさんの幸せが逃げないようにと願いながら、天と地、すなわち袋の上と下の両方を縫ったのだと言いわれています。
*霧が立ちこめる
霧があたり一面を覆いつくし、四方を見回しても晴れたところがない・・・。
そんな状態になることを「霧が立ちこめる」と言います。「霧が深い」という言い方では表現できない霧の質感と、なかなか晴れそうにもない雰囲気を伝えられる言葉です。

*篠突く雨
「篠突く雨」は、激しい雨のことです。「篠」は細い竹。
これを無数に束ねて空から地を突くような雨、という意味ですから、かなりの強さ。
でも、雨を篠と呼ぶ比喩の美しさのせいか、「土砂降り」や「豪雨」と違って、日本人が雨に対して抱く親しみのような物も感じられる言葉です。
「篠を突く雨」とも言います。
*雲足が早い
雲のスピードは「雲足」、早く流れることを「雲足が早い」と言います。
「雲が随分早く動いているな」と思った時に使います。
風速という意味の「風足」という言葉もあり、やはり「風足が早い」のように使います。
