お相撲さんの特徴は太っていること。
また太っているだけではなく、しっかりとした筋肉があり、脚を180度に開いて前屈できるほどの柔らかさも備えている。
この関節と筋肉の柔らかさは、お相撲さんやスポーツ選手だけではなく、私たちの日常生活でもとても重要で、各関節の可動域(動く範囲)が広いと体を動かしやすく、怪我をしにくくなるのです。
イチロー選手もやっている四股(しこ)のポーズ
四股が健康法になることを知っている方も多いでしょう。
「四股は一見、下半身しか使わない動きに見えますが、股関節を中心に背筋や腹筋、深層筋を使うので、体のバランスを左右対称に整えるという効果もある。一瞬の立ち合いが全ての取り組みには、強靱な下半身が重要」
※貴乃花親方の言葉より
両足を大きく開き体の軸をしっかり取り、腰を低く落としてから片足を高く上げ大地を力強く踏みしめる。
たったこれだけの動作でどんな効果があるのでしょうか。
四股の効果
1:股関節が柔らかくなる
固くなった股関節は、全身を巡るリンパの流れやホルモンの分泌を悪化させ、むくみなどの原因になる。
股関節を開き、周囲の筋肉に刺激を与えることで股関節を柔らかくし、リンパやホルモンの流れを改善。
2:骨盤の歪みが改善
骨盤は背骨、肩、首の骨ともつながっていて、骨盤の歪みが全身の歪みにつながる。股関節を中心とした筋肉を動かすことで、歪みを改善。
3:肩甲骨が動く
股関節が柔らかくなると、肩や首の関節も柔らかくなり、その結果、肩甲骨まわりもゆるみ、肩こりの改善が期待される。
4:内臓が正しい位置になる
背骨から首までの骨格が整うと内臓が正しい位置に戻り、本来の働きを取り戻し、便秘も改善。
5:体の柔軟性があがる
四股の動作を続けると、日常の動作が以前より軽やかになることが実感できます。
楽に動けるようになると、自信がつき運動する気持ちが出てきます。
四股の基本動作
※股関節をゆるめることから始めたいので無理のない程度に腰を下ろすこと。
手は太ももに当てて安定した姿勢を保って行うこと。
①両足を肩幅よりやや広く開き、つま先と膝を外側に向ける
②背筋を伸してあごを引き、ゆっくり腰を下ろす(膝が90度になるまで)
ステップアップ
上記②の姿勢を保ちながら、両腕を大きく開き、肩と同じ位置まで上げて呼吸をしながら10秒キープ。
手を太ももに置き、片足に重心を移動させ、反対の足を上げる。