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開業記念日

-「初心忘れべからず」で振り返っています-

平成13年12月に中江で開業して現在地に移り、お陰様で21年経ちました。
◆こんな不況下で開業したって、うまくいくわけがない。
◆君の年で成功するにはまだ若すぎるよ。
◆縁もない土地で本当にやっていけるの?
◆大借金背負って失敗したらどうするの?
などの声が励ましよりも多かった当時。


意地ではないけれど、こういった私の夢を奪う人を見返したかった。
しかも厄介なのは、そういう人たちが親や親戚、友人など自分の親しい間柄だったりするから、当たり前のように否定されるとそれがつい正しいことのように思えてしまうのも事実でした。
でもそれは「すべての人は、自分の周りが変化して欲しくない」からのこと。
私が新しいことを始めようとしたら、周りの人にとっても、その人の人生が確実に変化します。
『成功したら、信じてきた価値観や観念が崩されてくる。だから無意識のうちに、変化を避けるために、新しいことを始めることを強く反対する。誰もが自分の夢や目標を立て、それに向かって進もうとすると、必ず周りに反対者が現れる』
こう教えてくれたのは、亡き父でした。

さらに『夢を奪う人には真剣に取り合わないで、自分の夢に突き進めば、時間が経ち新しいことをやっていることが普通になれば周囲も邪魔する人から応援する人に変わるのだ』と。いま節目の10年が過ぎ、ようやく意味が理解できたような気がします。
超高齢化社会と言われ、医療福祉のニーズも年々変化しています。
私も微力ながらも地域医療の一端を担っておりますが、とりまく社会情勢も厳しいものがあるのも事実です。
それにきちんと対応できるよう不断の努力は重ねたいと思っています。
開業時から貫いている心構えがあります。
それは「受け身根性を一切捨てること」。
従来の診療の他にも、来院困難な方には往診治療にも行きます。またケアマネジャーとして介護の相談にものります。
気力と体力が続く限り、いつまでも現役であり続けたいと思っています。
これからもどうぞよろしくお願いします。

<わすれな草 第36号より 数字を一部訂正>

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