中国では、昔から「長生の実」「不老長寿の仙果」といわれる桃。
実は夏の健康維持に多くの効果が期待できるのです。
-甘い桃は太る?-
桃の主な成分は果糖で、通常の砂糖であるショ糖に比べると吸収される速度が遅いので、脂肪になりにくいと言われています。
また砂糖の1.5倍甘味を感じる単糖類で、摂取するとすぐにエネルギーになるため、夏バテや疲労回復にとても効果的です。
-便秘やむくみの解消に-
桃は便秘解消に効く食物繊維のペクチン、冷え性の緩和や血行をよくする効果のある鉄分やマグネシウムが含まれています。
桃のカリウム含有量は果物の中では多く、スイカの1.5倍と言われています。
また桃の香り成分である「クマリン」という成分には抗酸化作用、抗菌や抗血液凝固作用があり、静脈やリンパの流れをスムーズにして老廃物の排出を良くする働きがあります。
クマリンとカリウムの働きで、体に溜まった余分な水分や老廃物を出して、むくみ解消効果が期待できるでしょう。
-かゆみを抑える-
桃の葉に含まれるタンニンやマグネシウム・カリウムなどは、炎症を抑える働きがあります。
日本では、江戸時代から夏の土用には桃湯に入る習慣があったと言われています。葉が手に入ったら、乾燥させてお風呂に入れるとあせもや湿疹に効果的です。