夏バテよりも「夏冷え」の言葉が多く聞かれるようになりました。
冷房で冷やされる、室外と室内の激しい温度差に体温調整が出来なくなって体が冷えたままになるのが「夏冷え」。
体は寒さを感じると、エネルギーを作って体温を上げることでいつもの体温を維持、暑い時は汗を出して体温を下げる。
この体温の調節は『自律神経』という神経が無意識のうちに行っていますが、さまざまな要因で自律神経が乱れ、体温調節がきかなくなってしまいます。
冷え対策
個人ではできないこと
❎暑すぎる天気を変える
❎会社・店・電車の温度を変える
その環境のままで生活するのは体に負担をかけるばかりですが、個人が自由に変更できるものではありません。
それぞれに合った対策を心がけましょう。
できること「環境編」
出来るだけ暑い時間帯の外出を避ける。
朝夕の比較的温度が低い時に適度な運動をして、汗をかいて外気温に体を慣らす。
オフィスでは膝掛け、くつ下、ショールなどで体を冷やさない。
仕事中は座ったままでも足首をまわしたり、休憩中は席を立ち、ストレッチなどで体を動かし血行促進。
外回りから帰った時は汗をかいたまま体を冷房に当てない。
電車、デパート、レストランなど屋内と屋外の温度差が激しい場所では、1枚羽織れるものを持ち歩いて調整する。
注意したいスーパーマーケット
食品が傷むのを防ぐために、温度設定を上げることができないので、買い物中は食品と一緒に体も冷やされてしまいます。
できること「食事編」
体を温める食材をとる
★血行をよくするビタミンE・・・アーモンドなどのナッツ類、オリーブオイル、唐辛子。
★エネルギーをつくるために欠かせないビタミンB群・・・豚肉、納豆、ウナギ、レバーなど。
★血管を広げるビタミンC・・・ピーマン、ゴーヤ、トマト、レモンなど。
唐辛子やニンニク、しょうが、ねぎなどに含まれる辛味成分は体を温めるので、薬味として加えましょう。
できること「体編」
汗をかくことは体温調節に必要です。
ストレッチで手先、足先からの血流を良くし体全体に温かい血液を流す。
ぬるめの湯船につかり、血行促進させ汗をかける状態にする。
できること「睡眠編」
睡眠は毎日の疲れをとる大切なポイント。
寝室の温度、寝具を快適な状態に保つ。
保冷剤、保冷枕、氷枕などで頭を冷やし、脳の温度を下げて睡眠へと促す。