「おばあちゃん!それバンドエイド・・・」
おばあちゃんは、お針仕事が得意でした。亡くなる前は目が不自由になり、靴下などのつくろいが出来なくなりました。
ある日、靴下にバンドエイドを貼っているおばあちゃんを発見。「何してるの?」と聞くと「靴下に穴が開いたからふさぐんだよ」と真顔で答えました。
おばあちゃんなりに考えたんだと思います。
年頭の挨拶
元旦の朝、家族が全員集まり年始の挨拶をするのが決まりでした。
そこでおばあちゃんが必ず「もう年だし、今年生きれるかどうか!本当に今までありがとう」と挨拶するのです。
最初は「そんなこと言わないで、大丈夫だから!」と励ましたりしてたんですけど、次の年もその次の年も…と5年経った時には、「大丈夫!それ言い続けて5年経って、めちゃ元気でしょ!」と対応が変わっていました。
あれから15年、おばあちゃんは今年で99才です。
孫の心得
高二の長男がおばあちゃんと、夏休みのお泊まりの日程を相談していた。
電話を切りながら「おばあちゃん、体に気をつけてね」と優しい声で気づかっている。
おじいちゃんとは、LINEで連絡を取り合う配慮を欠かさない。
この優しさで、おじいちゃんとおばあちゃんの財布の口はますますゆるくなる。
賢いやつだ~!