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母への恩返し

母の日を前に嬉しいお話をお聞きしました。
娘さんとお孫さんと仲良く手をつないで通院される方がいます。
その方の娘さんが話してくださいました。

『私は幼い頃人見知りがひどく、泣いてばかりいたので、母は私をおんぶしたまま、家事をこなしていたんです。
私が中学生のとき父を亡くしてからは、昼も夜も働き通しだった母。
それでも辛い顔は見せず、いつも笑顔で元気いっぱいでした。
私も大人になり、結婚して子どもが生まれ、一日中抱っこしたりおんぶしたり、それがどんなに大変かやっとわかりました。
あるとき、母が少し小さくなったかな・・・腰が曲がってきてるのかな?と思うようになり気をつけて見ていると、母は膝をさすったり腰に手を当てて痛そうな顔をすることが多くなっていたんです。
私が聞いても「大丈夫、大丈夫!」と笑っていましたが、そのうちに杖なしでは歩けなくなってしまいました。
知り合いから「良い先生がいるから」と紹介され、初めて母を連れてきたとき「とっても楽になった、来てよかった」とうれしそうでした。
こちらに通ってからは、杖がなくても歩けるようになりました。
先生には本当に感謝しています、ありがとうございます。
こうして一緒に来てあげることが、私にできる母への恩返しなんです』

3人で手をつないで帰って行く姿はとても幸せそうです。
私の場合、母の日に限らずですが、学生時の鍼灸指圧・接骨の実技試験前には、不器用で出来の悪い息子でしたが、こころよくいつも実験台になってもらった思い出があります。
これがあるから今日の自分があると、恥ずかしくて口には出せませんが感謝しています。

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