バレンタインの季節がやってきました。
ご存知のように、女性から男性にチョコレートを贈るのは日本独特の風習ですが、チョコレートは愛の告白にとどまらず、早春の風物詩になっています。
「本命」「義理」チョコ以外に、女性の「友人」が互いにチョコレートを贈り合う「友チョコ」が10歳代を中心に人気。
高脂肪・高カロリー食品のため「太る」「虫歯になりやすい」と何かと攻撃されがちなチョコレートですが、最近ではいくつかの成分が健康パワーとして注目されています。
チョコレートには、カカオポリフェノール始め、良質の脂肪分、食物繊維など、さまざまな薬効成分が含まれているのです。
チョコレートの健康効果
◆すぐれた抗酸化作用
人間の体をサビつかせる活性酸素と闘う抗酸化物質(スカベンジャー)には、水溶性のビタミンC、脂溶性のβカロチン・ビタミンE・ゴマリグナン・リコピン、両溶性(どちらにも溶ける)ポリフェノール類などがある。
カカオには赤ワインの約3倍のポリフェノールが含まれており、すぐれた抗酸化効果が期待できる。
●動脈硬化の予防作用がある
●コレステロール値を下げる
●がんの発生を抑制する効果がある
チョコレートをたくさん食べる国では胃がん死亡者が少ないというデータがあり、例えば一人当たりの年間消費量が最も多いスイスと日本を比較してみると、スイスのチョコレートの消費量は日本の約6倍、胃がんによる死亡者数は約4分の1。
その他、アレルギーや胃潰瘍を予防する効果も期待できるという報告もあります。
◆集中力・記憶力を高めたり、気持ちを穏やかにさせる
チョコレートの甘い香りには、集中力や記憶力を高める効果があります。
また、チョコレートにはテオブロミンという成分が含まれており、神経を鎮静させる作 用があります。
チョコレートを食べると興奮して鼻血が出る」というのはむしろ逆で、ヨーロッパなどでは寝る前にチョコレートを食べたりすることも。
◆ミネラル、食物繊維が豊富
チョコレートの原料であるカカオ豆にはカルシウム、鉄分、マグネシウム、亜鉛などのミネラルがバランスよく含まれています。
特に女性に不足しがちと言われている鉄分を、おやつにチョコレートを食べることで補うことができ、食物繊維が豊富に含まれている点も見逃せません。
チョコレートの専門店もあるほど、その種類は豊富です。
カカオの産地や分量の違い、フルーツやナッツ・洋酒が入っているものなど、お好みのチョコレートを探してみてはいかがでしょうか。
くれぐれも食べる量だけは注意して下さいね!