節分といえば、「鬼は外、福は内」の掛け声と共に豆まきをし、自分の年の数だけ煎った大豆を食べることで、その年の無病息災を願う行事ですが、豆まきに欠かせない大豆には、さまざまな体に良い働きがあります。
■大豆は「畑の肉」
大豆には良質のたんぱく質が豊富に含まれています。
たんぱく質は私たちの体を構成する最も重要な成分で、体の臓器をはじめ、筋肉や皮膚、髪、爪、血液などをつくるために欠かせません。
他の豆類や穀類の中で最も多く含まれています。
また、鉄やビタミンB1の含有量は肉類を上回ります。
■生活習慣病を防ぐ働きも
大豆の脂質には不飽和脂肪酸のリノール酸やオレイン酸が豊富に含まれていて、血液中の悪玉コレステロールを低下させる働きがあることから、脂質異常症(高脂血症)や動脈硬化の予防に有効であると言われています。
■大豆は女性の味方
大豆に含まれる機能性成分、イソフラボンは、女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをする物質で、「植物由来のエストロゲン」とも言われています。
エストロゲンの減少によって起こる更年期の症状を緩和するほか、エストロゲンの分泌低下によって起こる骨粗鬆症の予防にも効果を発揮します。