キンモクセイの香りを感じる季節。
香りは脳の中で記憶を司る海馬というところに伝わり、温かい、冷たい、拡がる、縮むなどさまざまなイメージをもたらします。
嗅覚と記憶
良い香りには、感情を呼び起こす力があります。
それは香りの成分が人の情動や記憶をつかさどる脳の大脳辺縁系に直接作用しているからです。
過去にかいだ匂いが脳にしっかり記憶されているのです。
鼻は体のエアクリーナー
空気には、ほこりや細菌などさまざまな異物が混じっています。
息を吸うと、この異物の混じった空気が鼻の中に入ってきます。
鼻は異物がそのまま体内に入らないように、取り除く働きをしているのです。
異物が入ると、鼻の粘膜やその下層にある神経が刺激を受け、一気に強い息を吐き出して、異物を外に排出しようとします。
これが「くしゃみ」です。
鼻は体のエアコンディショナー
大気中の空気は、気象条件によって乾燥していたり、冷たかったりすることもあります。
その空気がそのまま肺に送られると、肺炎などを起こしやすい状態になります。
鼻は、吸い込まれた空気に適度な温度と湿度を与え、体に負担にならないように調節する役割を果たしています。
口呼吸の危険性
口で呼吸してしまうと、乾燥した冷たい空気が口から直接体内に取り込まれることで、口腔内・喉が乾燥し、細菌などが直接侵入、粘膜に炎症が起きてしまいます。
風邪などにもかかりやすくなりますし、口臭、歯周病、虫歯にもなりやすくなります。
口呼吸チェック!
○ 口内炎ができやすい
○ 片方で噛む
○ 唇が乾燥しがち
○ 歯並びが悪い
○ 鼻がつまりやすい
○ 無意識に口が開いている
○ 食事の時にクチャクチャ音を立てる
○ 朝起きたとき、のどが痛い
鼻呼吸にするために
◆意識して鼻呼吸を心掛ける
常に唇を閉じるように意識すること。
テレビを見ているとき、本を読むとき、パソコンを使うときなど。
◆唇を閉じて、左右均等に噛むクセを!
口は閉じたまま、左右均等に噛む。
◆鼻呼吸促進グッズを利用する
口にくわえて鼻呼吸を促すものや、鼻に装着して鼻腔を広げるものなどがある。
眠っているときは、鼻腔を広げるテープやクリップなどを上手に利用すると良い。